デッサンに基づき粘土で造形し、石膏で型を取って、その内面に張り子紙という少し厚めの紙を張り重ねて成型します。小さな子猫などは型に馴染みやすくする為や、紙では軽くなり過ぎる事から、工芸用の粘土を使う事もあります。その上に何度も胡粉を塗っては磨いてを繰り返して下地を作り、それから細い筆で猫の毛を一本ずつ丁寧に描き込んでいきます。
猫の毛色、柄、目、ひげの細かい部分を足の裏、肉球の間の毛まで描き込む繊細さ。
今にも動き出しそうな姿、ニャ〜ン、と鳴き声が聴こえそうな表情、「遊ぼうよ〜」と言っているような可愛い子猫のまだ青い目。
繊細さと迫力を併せ持つ、存在感のある作品です。お腹の下に宮地乃梨子さんのサインが入っています。
この三毛猫ちゃんは、ふと、振り向いて見上げた時のポーズ。
「ミケちゃ〜ん、鉢にイタズラしちゃだめよ」「ウニャ〜ン？ボク、イタズラなんかしにゃいよ、葉っぱの匂いをクンクンしてただけニャの」・・・まるで、そこに本当にニャンコがいるみたいですよ。

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